蒼き瞳~月の姫と悪魔~
時が流れるのは早くもう5日が経った
明後日…いよいよ始まる…
ずっと考えていたけど
やっぱりこれしかない
今まで冬夜が守ってくれた
だからっ…
今度は私が冬夜を、月の人達を守る!
私が殺される前にリノン様を殺せば計画も阻止できる
覚悟は決めた
もしかしたら死ぬかもしれない…
冬夜…もう一度逢いたかった
ごめんなさい…
私はリノン様の部屋に静かに侵入し、背後からリノン様に近づいた
そしてゆっくり小太刀を抜き首をめがけて振り下ろした
しかし
リノン「…やっぱり来ると思ってたわ。杏」
―止められた!?
やっぱり私の気配に気付いて…!
杏「これ以上あなたの好きにはさせません
覚悟はして来ました
ここであなたを殺してこの作戦を阻止します!」
リノン「ふふっ…あなたに私が止められると
本気で思ってるの?杏」
杏「止めてみせます!」
リノン様は私を軽くあしらい一定の距離を保った
リノン「なら止めてみなさいよ。さぁ、早く」
私はリノン様に立ち向かった
キィンッ
杏「……!」
小太刀と杖が強くぶつかり合う
リノン「はっ!」
杖に力強く力を入れてきてと小太刀が弾かれ杖が私に向かって来た
私はスッとそれをかわした
リノン「朱雀の翼…間一髪でかわせたわけね」(杏の朱雀の力…やはり素晴らしいわね
ぞくぞくする!)
その時リノン様の手が止まった
今だっ!
リノン様が魔法を使う時一瞬だけど隙ができる
そこを一気に攻めれば!
杏「 放華燐炎弾(ほうかりんえんだん)!」
力一杯の私の術は真っ直ぐリノン様に直撃した