蒼き瞳~月の姫と悪魔~

華夜「誰っ?誰か居るの?」


『…ぅゃ…ぶ…なぃ』



何…?
私は慰霊卑を真っ直ぐ見つめた



華夜「まさか…柚綺なの…?」



私は耳をすました
すると今度はハッキリ聞こえた


『冬夜が危ない』と……




華夜「冬夜?どうゆうこと?」



しかし声は聞こえなくなった



華夜「冬夜が危ない…」



どうゆうこと?
柚綺は何を伝えたかったの…?


そこで私はハッと気付く


そういえば冬夜は?
今日は姿を見てないし城にも居なかった



華夜「まさか…っ!」


私はすぐに城に戻った



華夜「冬夜!」


私が大声で呼ぶとエマは驚いた表情で


エマ「どうなさったのですか?」


華夜「エマっ!冬夜は!?」



エマ「こちらにはいらっしゃいませんが…」


私は急いで冬夜の霊力を探知する

冬夜の霊力は感じられる
だけど月には居ない
遠く離れた所から…


華夜「まさかあの子1人でリノンの所に!?」



エマ「えっ!」


うかつだった!
冬夜が1人で行くなんて…!


華夜「エマ!すぐに準備して!冬夜を追いかける!!」



嫌な予感がする!
冬夜!どうか間に合って…!
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