蒼き瞳~月の姫と悪魔~

リノン「真っ直ぐ正面から飛び込んでくるなんて馬鹿のすることよ」


杖を鋭い刀に変えてブンッと冬夜を斬り裂いた

が、その瞬間冬夜から凄まじい光が放たれた



リノン「これは目くらまし!」
(さっき斬ったのは分身だったのね!)



その間に本物冬夜はリノンの後ろに周り込み先手をとった


冬夜「真っ直ぐ正面から行く程俺は馬鹿じゃない!」


そして星蘭を振りかざした


斬った!
そう思ったがそこにリノンの姿は無かった


なっ!?今は確実に目が見えないはず!
どこに…


リノン「あれくらいの目くらましで甘いわね」


背後に現れたリノンに俺は刀を振った


リノン「無駄よ!」



しかし星蘭は弾かれ地面に真っ直ぐ突き刺さった


俺は即座にリノンから離れた


…こいつの動きが全く見えない
しかも星蘭を飛ばした時の怪力…


リノン「どうしたの?もうおしまい?」



冬夜「…なら、これならどうだ!」




体が……動かない…っ!?
なんでっ…!



リノン「馬鹿ね。ここは私の国よ
なのに1人で飛び込むなんて無謀にも程があるわ

がっかりだわ
華夜の子とか言うからどれほど強いのかと思ったら…

あなたのに力を封じ込めるを魔法をかけたわ
敵に背後をとられるなんてまだまだ子どもね」


…くそ…全部こいつの言う通りだ


無謀にもほどがある…
俺は結局何も守れないのか…



リノン「さて、私も忙しいの
さっさと終わりにするわ」


リノンは刀を俺にむけた



冬夜「…ここで諦めてたまるか!」



全身に力を入れる
無駄死になんかするもんか…!



リノン(…っこいつも動けるの!?

私の封印は完璧なはずっ
どこからこんな力が…)



リノン「…無駄よ。これで終わりにする
さようなら」


鋭い刃が俺に向かってきた


―――間に合わないっやられるっ!
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