蒼き瞳~月の姫と悪魔~
冬夜「…ふざけんなよ…
何1人で抱えこんでんだよ!約束しただろ!」
杏「冬夜…」
冬夜「…杏の気持ちは分かった
けど俺は例え死ぬ事になってもお前と一緒なら怖くない
……いや…じゃなくて言ったろ?お前の事守って
…俺は…杏が好きなんだ
怖がる事ない。大丈夫だから…
だから俺を信じろ!」
大切な人を見捨てるなんてクズのやる事だ
俺は杏を助ける為にここに来た
冬夜「…帰ろう杏、俺たちの世界に…」
杏は泣きながら小さく「うん」と頷いた
ドオンッ!
大きな爆音が聞こえてくる
外では母さん達が戦っている
俺達も早く合流しないと…
まずはこの檻を壊す
冬夜「杏、少し下がってて」
俺は星蘭を抜いた
杏「…まさか檻を壊すの?
無茶よ!この檻は世界で最も硬く頑丈な鉱石を使っているの!
星蘭でもこの檻を壊すなんて不可能……」
ガラガラガラッ……
杏「…嘘でしょ……?」
冬夜「硬くて頑丈ね…
星蘭に斬れない物なんてないな」
錠も外した。あとは………
杏「…冬夜?」
冬夜「…この城を…ぶっ壊す」
ここは杏の居場所じゃない
だから俺が全部壊す!