蒼き瞳~月の姫と悪魔~
切られた足からまた新しい足が生えてきた
華夜「…!あなた再生出来るの…」
新しく生えた足で再び立ち上がる巨人
セント「そうじゃ
わしはリノン様の手によって最強の妖魔になったんじゃ!
例えバラバラになろうがわしは再生出来る!
お前に勝ち目はねえべ!」
ドカンッ!
厄介な奴もいたもね
バラバラにされても…か
華夜「なら二度と再生出来ないようにしてあげる!」
セント「無駄だ!」
ヒュッ――…
セント「!!!」
……ザクザクザクッ…
私はスピードを上げて一瞬で巨人をバラバラに斬り刻んだ
セント「―――!どうゆう事じゃ!」
この状態でまだ喋れるの…
呆れるくらい強い生命力ね…
セント「スピードは互角…いやわしの方が速かったはずじゃ!
わしは最強の妖魔ぞ!こんな事が…っ」
華夜「…互角?笑わせないで
あなたは始めから私を甘く見ていた
自分は最強だと勘違いをして…
井の中の蛙ね
あなたみたいな妖魔に私が負けるわけない!」
セント「…くそが!でも忘れたのか?
わしは例えバラバラにされても再生出来ると!お前こそわしを甘く見過ぎじゃ!」
バラバラにされた肉体がそれぞれ動き出す
セント「何度バラバラにされても再生できる!
わしは不死身じゃ!」
華夜「そんな事分かってる」
私は星蘭を真っ直ぐ空に向けた
華夜「来い!」
セント「何する気じゃ!?」
華夜「…例えバラバラにされても肉体が1つでも残って居る限りあなたは再生できる
でも肉体が無かったら再生出来るのかしら」
黒い空から沢山赤い光が見えてきた
セント「―や、止めろ!」
華夜「1つ残らず焼き尽くせばあなたは再生出来ない!
言ったでしょ?二度と再生出来なくしてやるって…乱火流星群!!」
赤く燃える流星群が
バラバラになった巨人に向かって降り注いだ
セント「ぎゃあああぁぁ――…」