蒼き瞳~月の姫と悪魔~


リノン「こいつ等は私を殺しても止まらないわ
こいつ等を止める方法は2つ
1つは私が魔法を解くこと
でもそんな事絶対にしないわ

2つ目はこいつ等を殺す事よ
華夜!あなたにそれが出来るの?
仲間を殺す事が出来るの!?」


こいつそこまで考えて!


いくら死人で今、あいつに操られて敵だとしても!


母さんにとっては昔一緒に戦った仲間のはずだ
そんな敵を母さんは………



華夜「大丈夫、冬夜。覚悟は決めてる
私は今の仲間を守る!」


母さん……



リノン「アハハハハ!流石ね華夜!
冬夜王子もその意志を継いでるようね…
そんなあなた達2人にプレゼントよ」


俺と母さんの後ろではすでに戦いは始まっていた
杏も一緒に戦っていた


リノンが呪文を唱えると2つの影がこっちに向かって歩いて来た



……なんだ…?


華夜「…この霊力……まさか!」



母さんの顔が青ざめていった
そして俺達の前に姿を現したのは…




華夜「夜光……っ!!!」



冬夜「……っ父さん!?」


母さんの前にはかつて婚約者だった夜光様
そして俺の前には父さんの姿



冬夜「父さんっ」



柚綺「……………」




華夜「……リノン!!あなた!!」



…母さんが取り乱してる
そりゃあそうだ
俺も話は聞いた事があるから…



リノン「嬉しいでしょう?最愛の人に会えて…」


母さんにとっては辛いはずだ!



華夜「このっ!!」



冬夜「母さんっ!」



母さんは刀を抜き真っ直ぐリノンに向かった



しかしその前に立ちはだかったのは…




華夜「――夜光!?」




キィンッと2人の刀がぶつかり合った
そして夜光様に母さんは蹴り飛ばされた




華夜「ぐっ…!」




ドオンッ!!と大きな音をたて母さんは地面に叩きつけられた




冬夜「母さん!!!」

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