蒼き瞳~月の姫と悪魔~
夜光「…華夜なのか…?
何で華夜がここに…それにここはどこだ?」
華夜「…何で…夜光……」
全身が凍りついた
夜光の声が私の中で響く
リノン「ふふっ、驚いた?意思まで操れるのよ」
さっき決めた意志がすでに揺れ始めた
華夜「ちくしょう!」
リノン「あら、お姫様がそんな汚い言葉口にするものじゃないわよ?」
夜光「…華夜どうゆう事だ」
華夜「…夜光…あなたは蘇ったの」
夜光「蘇った…?ならここは月…?
それにあの女から感じられる魔力は…魔女族か…大体の事は分かった!」
夜光は話の途中にも限らず私に向かって来た
キィンッ!!
夜光「…なる程
意識はハッキリしてるのに体はいうことをきかない」
攻撃は次々に続く
私は反撃する事もできず防ぐことでいっぱいだった
無理に決まってる
私は…夜光を斬る事なんて出来ない!
どうしたらいいの……!?
華夜「はぁ…はぁ…はぁ…」
夜光「…………」
リノン「どうしたの華夜
まさかあなたが防ぐだけでいっぱいだなんてね」
…悔しいけどリノンの言う通り
攻撃に移す分の霊力もないし
こうしてる間にも霊力は減り続けていく
だけど…ずっと一緒に戦って来た夜光を…
あの時…夜光を失った時どれほど辛く苦しかったか…
その気持ちを…今度は自分の手で私はまた味わうの?
そんなの………!
夜光「…華夜!避けろ!」
夜光の声で我に返った時には攻撃を防ぐのには遅かった
―――ドンッ……