蒼き瞳~月の姫と悪魔~

――…血の匂いがする…
なんて重い一撃…!

とっさに作った結界ごと叩き壊した…

やばい…意識が…飛ぶ……



―――――――――…


……ん…私…気絶していた…?

…ひどい血の匂い………


ズキッ
華夜「うっ―……」



傷口が開いてる…出血がひどい……



華夜「…はぁ…はぁ…」



立ち上がらなきゃ…こんな所で……


クラッ……

…――っ視界が…かすむ…
力が……抜ける……



柚綺「……華夜」




私の前には柚綺が立っていた

力が入らない…このままじゃ…




――――……まずい父さんが母さんの所に



助けない…と…
でも……体が動か……ない…



リノン「ふふっ…あははは!
こんな華夜初めてみるわ!
残念だけどもう終わりよ!」


リノンの合図で父さんは刀を振り上げた


………やばいっ!


エマ「姫様!」


華夜を助ける為にエマと杏が飛び出していった


…しかし



エマ・杏「きゃああ―っ」




柚綺「…………」




冬夜「エマ!杏!」




くそ…このままじゃ母さんが殺される!



俺はすぐに走り出した
それと同時に父さんの刀がゆっくり振り下ろされた



華夜「――…っ」




冬夜「――母さん!!」


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