蒼き瞳~月の姫と悪魔~


華夜「…じゃぁ柚綺は消えないの?」



城に戻った俺達は父さんの事で話をしていた



柚綺「元々この魔法はリノンを殺しても死者を殺さない限り止まらない

リノンが魔法を解けば死者も消える魔法だ
リノンは蘇らせた死者達が死んだと聞いた時点でその魔法は解いていた

俺がこっちについても厄介だったからだ
だが、俺はその魔法を書き換えた
だからリノンの意思で消える事もない」



…そうゆう事か
話には聞いてたけどやっぱ父さんはすごいんだな




柚綺「今の俺は確かに生きてる
だから心配するな

あの時俺はずっと後悔していた
でも、もうあんな事にはならない
華夜、また始めからやり直そう」



母さんの瞳からは涙が流れていた


柚綺「冬夜、お前とも話したい事が沢山ある」



俺達は今までの時間を埋めるように沢山話をした






――――そしてあれから1週間が経ち今日新しい王が発表された



広場に集まった沢山の住民
エマとナギサの子も少し見ない内に大きく育っていた



エマ「今日から新しい王となる柚綺様、そして華夜姫様」


皆が父さんと母さんを慕っていた

父さんと居るようになって母さんは穏やかになった

今日から父さんと母さんで新しい世界を作っていく


そして昨日俺と杏の婚約が決まりその事も発表された

…誰もが笑顔で包まれていた

俺達は俺達の大切なものを守る為に戦っていく事を心に決めた


< 219 / 230 >

この作品をシェア

pagetop