蒼き瞳~月の姫と悪魔~
第2部 番外編
*番外編① 月夜の華*
――…カチャ
華夜「エマ、私も手伝うよ」
エマ「姫様」
私はいつものように食事の準備をしていると姫様が声を掛けてくれた
エマ「久しぶりですね。姫様と一緒に作るのは」
華夜「そうね
ずっと手が放せなかったから…だから感謝してる」
姫様は優しい方…どんなに忙しくてもいつも私の心配をしてくれる
華夜「そうそうエマに渡したい物があるの」
そう言われて渡されたのは綺麗な首飾り
エマ「これは…?」
華夜「今日は初めてエマと出逢った日でしょ?
これは私からのプレゼント
あの時の事覚えてる?」
エマ「…忘れもしません」
――――――…
エマ「くそ…」
その時の私は敵の視察の為単独で敵のアジトに乗り込んでいた
だけど敵に見つかりやられてしまった
エマ(妖力も空っぽ…もう動く力もない…)
私はこのまま死を覚悟した
その時何者かの足音が聞こえた
エマ(…誰?綺麗な人……)
それが姫様との出逢いだった