蒼き瞳~月の姫と悪魔~

華夜(弱い妖力を感じて来てみれば…
この子雪女…?
それにしても酷い傷……
悪魔にやられたのかな……)



エマ「あなた…誰……」



華夜「酷い傷ね
このままだと確実に死ぬけど…
それとも…今すぐ楽にしてあげましょうか?」



エマ「――…ふざけないで
私は…まだ死ぬわけにはいかない…
仲間に…知らせなきゃ……」



こんな所で死んでたまるか…
一族の為に…私……



華夜(――強い瞳…この子死ぬにはおしい)



華夜「あなた気に入った!私と一緒に来ない?」




エマ「え……?」
(この人…何言ってるの?)



華夜「私は華夜」



華夜……?
華夜って確か…月の姫の名前…



夜光「華夜、どうした?」



華夜「夜光!この子一緒に月に連れて行く!」



私を置いて話は進んでいった


その時



悪魔「本当だ、美味そうな匂いがすると思ったら月の奴らじゃないか」




華夜「悪魔!」



あいつらはさっきの…


気付けば私達は悪魔に囲まれていた


夜光「俺が悪魔を引きつける!
その間に華夜はそいつをなんとかしろ!」


ほとんどの悪魔は夜光様についていった
だけど簡単にはいかなかった


残った悪魔が動けない私に向かって攻撃してきた



悪魔「千本毒牙!!」




やられる…そう思った


だけど私の目の前には毒針で傷だらけの姫様が立っていた
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