蒼き瞳~月の姫と悪魔~

夜光「失礼致します」



俺は華夜の元を後にして今、月をおさめている王、紅羽(くう)様と王妃、伊那(いな)様の元に来ていた



紅羽「おお、夜光か
そのままでいい

いよいよ今夜だな。おめでとう」



夜光「ありがとうございます」



紅羽「お前も月をおさめる者だよろしく頼むぞ」



夜光「分かっております」



紅羽「それから華夜姫の事だが……」




夜光「心得ております
命に変えても華夜は守ってみせます」




伊那「…今はまだ眠っていますが華夜姫のあの力、一歩間違えれば月を滅ぼす事もあります

それ程巨大な力です

夜光王子
あなたには側で華夜姫のコントロール出来るようにしてもらいたい…」



夜光「承知しました―…」




そのまま俺は部屋を後にした



「夜光様っ!」




部屋を出るとちょうど如月が迎えに来た




如月「もうすぐ時間です。そろそろ着替えましょう」



夜光「苦労かけるな如月」




如月「そんなっこれが俺の役目ですし
何より夜光様のお役に立てて嬉しいです」



優しく微笑む如月
如月とは小さい頃からの付き合いだ

優しくてしっかり者で俺には勿体無いくらいいい付き人だ



如月「エマと一緒にやったので大丈夫です。楽しかったですしっ」





夜光「…お前…エマとの仲はどうなんだ?」


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