蒼き瞳～月の姫と悪魔～

浄化完了…


華夜｢…さて次は…｣



バタン…


…気を失った?



ﾂﾝと鼻につく血の匂い
これだけの出血…気を失うのも当然
このままほっとけば死ぬ……


相手は悪魔だし本来なら私達の敵…
だけどこの悪魔は敵じゃない
そんな気がしたの



＊ルイス＊


昨夜妖魔に襲われてた所突然現れた月の姫に助けられ今、俺は月に居た



華夜｢飲み物をお持ちしました｣


ルイス｢………｣



こうして見るとまさに姫って感じだな



戦っている時とは大違いだ…



華夜｢あなた名は?｣




そう聞かれて俺は焦った
ルイスと答えればこいつに正体がばれる



ルイス｢…柚綺(ゆずき)｣



俺はそう答えた

柚綺…それが俺の本来の名だった


ルイスという名は代々魔王になったものに与えられる王の証


だからと言ってバカ正直に本名をなのるとは…


しかし今、こいつと戦うわけにはいかない


ましてやここはこいつの国


どう考えても不利…
ここはしばらく様子を見るか



華夜｢柚綺…良い名ね､私は華夜｣



華夜と出会った事で俺の運命はゆっくり回り始めた