蒼き瞳~月の姫と悪魔~


――…エマにバレてはまずいと思っていたけど…

予想通り……


エマ「こいつ等は私達にとって敵なのですよ?!その敵を助けるなど言語道断!」



そうエマの言う通り
そんな事分かってる
それにエマは私の事を心配してくれている
だからここまで言ってくれる…

それでも…


華夜「…エマ、黙っていた事は謝るわ
だけど分かってほしい。この人は敵じゃない」



*柚綺*


敵じゃない?
おいおい勝手な事を言う奴だ
俺がいつ敵じゃないなんて言ったんだ


チラッと華夜を見た


柚綺「―――…っ」



……またこの表情か…



…ん?…まてよ…


そう言えば雪女にはあの時素顔を見られていたはず…

まずいっ
あいつに覚えていられたら俺の正体がバレる!



俺は雪女の方を見た


鼓動が早くなるもしここでバレたら…




エマ「…分かりました」


……え?



華夜「ありがとうエマ」



エマ「姫様は意外と頑固ですからね

……しかし、もしも姫様に危害を加えるならその時は私があなたを殺します」



そう言い残して雪女は出て行った


……バレなかった?


はあ――…びびったぜ全く……


…さてこれからどうするか…

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