蒼き瞳~月の姫と悪魔~
*柚綺*

あいつの命令で妖魔が華夜を襲いに行った


妖魔も手下にするとかどんな報酬を出したんだ
自分の野望の為に妖魔まで手名付けるか

俺はこっそり後をつけた


どうしてなのか…
気になるんだ…華夜が…


バレないように戦いを見ていた


…にしても3年前とはすごい違いだな


あの攻撃を全て結界で防ぎ5人を一撃で殺した剣術、回り込むスピード

確実に強くなってる

けど毒には体制がないみたいだな…


そして俺は華夜を助けた
また会うつもりなんかなかった


ましてや魔王の俺と月の姫の華夜


華夜は俺の正体を知らないとはいえ本来なら今ここで華夜を始末しるのが俺の任務なんだ


3年前と同じように今度は確実に

だけどそうしなかったのは俺が華夜に惹かれていたからだ


妖魔「…ぅぐっ…ぁなた…は」


…まだ生きてるのか


俺はトドメをさした



柚綺「気安く話しかけんじゃねえよ」



残酷なやり方だな
だがこれが本来魔王としてある姿なんだ


華夜「柚綺…なんで…ここに…っ」



華夜の息が荒い…
毒がまわってきてるな



柚綺「…そんな事は後だ。解毒するぞ」

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