蒼き瞳~月の姫と悪魔~
俺はしばらくして月に戻って来た
エマ「どこへ行ってられたのですか?」
柚綺「ちょっとな…それより華夜は?」
エマ「姫様ならあちらの部屋で力を戻す為
修行しております」
そこに向かうと部屋の中で修行しているみたいだ
本当に綺麗だな…
力を失っても美しさは失わない
それが月の姫…華夜姫
華夜「……っ」
小さな悲鳴とともに華夜は倒れた
俺はすぐ部屋に入って華夜に駆け寄った
柚綺「大丈夫か?」
華夜「なんとか…」
柚綺「無理すんな。部屋で休んでろ」
華夜「でも…」
柚綺「何のために俺が居るんだよ
大丈夫だから」
華夜はコクンと頷いて俺はベッドまで運んだ
疲れているようですぐに寝てしまった
…………俺はじっと華夜を見ていた
その時、複数の魔力を感じた
柚綺「来たか…」
俺は華夜の所を後にして広場に向かった
エマ「柚綺様!悪魔達が!」
柚綺「分かってる。華夜は今眠ってる
俺達だけで片付けるぞ」
エマ「はい!」
―――…全て計画通り…
じじいに華夜が弱っていると言えばすぐに攻撃を仕掛けると思っていた
そして指揮は今まで忠実に命令に従ってきた俺を信用して任せると思っていた
そこは予測通りだった
あとは俺が命令してこっちで全員片付ければ俺達の力は半減する
そうなれば戦争でも華夜達が有利
たまにはルイスの名も役にたつもんだな
俺は敵だが俺なりに華夜を守るって決めたんだ