蒼き瞳~月の姫と悪魔~


――いよいよ今日が…


私は部屋の中で意識を集中していた


……あれから柚綺は現れなかった


どこかで柚綺の事を考える自分が居る

心がスッキリしない…



エマ「姫様、準備整いました」



華夜「ありがとうエマ…
それと貴方に渡したい物があるの」


そう言って私はエマにそれを渡した



エマ「これは姫様の扇…よろしいのですか?」



そう…エマに渡したのは火、風、水、土、雷の様々な性質を扱えるを使える扇



華夜「今の私には必要ないから」



エマ「上手く…使えるでしょうか…」



少し不安そうな表情のエマ



華夜「あなたなら使いこなせる
自信を持って」



そう言うとエマはしゃがみ込んだ




エマ「…この雪白エマ、命に代えても華夜姫様のお命、お守り致します」

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