蒼き瞳~月の姫と悪魔~
一撃で先頭にいた数十人を消し去った星欄の一振り
悪魔達はざわめき一気に戦闘態勢に入った
華夜「ここから先には行かせない!
あなた達はここで殺す!」
ヒュッと風を切り星欄を鞘にに収めた
華夜「出てこいルイス!居るのは分かっている!」
柚綺「…………」
華夜の問いかけに柚綺はゆっくり歩き出した
1歩…また1歩…
柚綺はゆっくり近づいてきた
そして私の数メートル先で立ち止まった
華夜「柚綺…あなたに聞きたいことがある
3年前私達を襲ったのはあなたなの…?」
柚綺「そうだ」
柚綺は迷うことなくそう答えた
華夜「…じゃあ、あなたが本当にルイスなのね」
柚綺「ハッ…今頃気付いたのか?
呑気な姫様だな」
…柚綺の言葉が深く私の中で響いた
華夜「……っ」
…薄々気付いてたの
今日初めて柚綺と目が合った時から
殺気のこもった瞳
全身に寒気が走るような感覚
3年前のあの時と同じ……
華夜「ならっ!
今まで私と居た時間はなんなの!?
何故私に近づいたの!…私はっ……」
柚綺「なぜかって?
そんなのに理由なんてねえよ
お前と一緒に居たのはただの気まぐれ…暇つぶしだ
…なかなか面白かったぜ?」
ニヤリと見下すように笑った