蒼き瞳~月の姫と悪魔~

エマっ…
少し息が上がってる…!



悪魔「助けに行った方がいいんじゃねえの?
まっ、背中を見せた時点で俺はお前を殺すけどな」



華夜「―…期待に答えられなくて残念だけど私はあなたから目を離さない」



悪魔「ほう、一国の姫が仲間を見殺しにするのか」



違う…エマはあんな奴らにやられるほど弱い奴じゃない



華夜「あんまり私の仲間を馬鹿にしないで!」


エマは負けない
だから私は前に進む!



*エマ*


エマ「はあ…はあ…」


さすがに魔力がなくなってきた…

少し回復させないと後が持たない…
あいつを呼ぶか…



エマ「ピィ――…」



口笛が空高く響いた



エマ「来い!白牙(びゃくが)!」



悪魔「何だ、何を呼んだ!」



すると後ろから獣の鳴き声が聞こえてくる
そして次々に悪魔が倒されていく


そして姿を現した


悪魔「あれは…白い狼!?」

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