蒼き瞳~月の姫と悪魔~

悪魔達は後ろに下がり中央を開ける


なに…?


その中からこっちに向かってくる影が1つ



背筋に寒気が走った



そう向かって来たのは柚綺だった



ルイス「この役立たず共が
おら、月の姫。俺自ら出向いてやったんだ
感謝しろよ…」



華夜「ルイスっ!!」


いよいよルイスが目の前に現れた


…ずっと仇であるルイスを探し続けて来た
そのルイスが今、目の前にいる



怒りや憎しみ、恨み
様々な思いが私の中でうごめいた



エマ「姫様…」



華夜「あなた達は下がって
こいつは私の敵よ」



真っ直ぐ柚綺を睨む



華夜「一族を殺し
夜光まで殺したあなたを私は許さない!」




柚綺「あぁ…あの時俺が殺した奴か
弱い奴に興味はねえから忘れてたよ」


ニヤリと不気味に笑みを浮かべる


その言葉は私の怒りを増量させた



夜光が弱い…?



華夜「このぉ――っ!」



私は真っ直ぐ柚綺に立ち向かった

< 99 / 230 >

この作品をシェア

pagetop