病院は大嫌いでも、先生は『大好き』



『遥香ちゃん、大丈夫? 痛いとか、苦しいとかない?』






健人先生は目を開けるとすぐにそう言った。






『……大丈夫』






わたしがそう言うと………






『ごめんな。 さっきは言い過ぎて。 怖かったよな。
でも、俺は遥香ちゃんに無理をしてほしくない。
自分の体のことを考えて行動してほしい。
ずっと心配していたんだから。』










そんなに心配かけていたんだ。
それなのに勝手なことばかりして………。







きちんと謝らないと。






『わたしの方こそごめんなさい。
健人先生にたくさん迷惑をかけて。』







『俺は迷惑なんて思わないよ。
でも、すごく心配するから無茶なことは絶対にしないと約束して』






『…うん』







『えらいぞ』







そう言って撫でてくれた。








やっぱり健人先生に撫でられるとすごく安心する。











< 16 / 47 >

この作品をシェア

pagetop