病院は大嫌いでも、先生は『大好き』
『遥香ちゃん、大丈夫? 痛いとか、苦しいとかない?』
健人先生は目を開けるとすぐにそう言った。
『……大丈夫』
わたしがそう言うと………
『ごめんな。 さっきは言い過ぎて。 怖かったよな。
でも、俺は遥香ちゃんに無理をしてほしくない。
自分の体のことを考えて行動してほしい。
ずっと心配していたんだから。』
そんなに心配かけていたんだ。
それなのに勝手なことばかりして………。
きちんと謝らないと。
『わたしの方こそごめんなさい。
健人先生にたくさん迷惑をかけて。』
『俺は迷惑なんて思わないよ。
でも、すごく心配するから無茶なことは絶対にしないと約束して』
『…うん』
『えらいぞ』
そう言って撫でてくれた。
やっぱり健人先生に撫でられるとすごく安心する。