病院は大嫌いでも、先生は『大好き』




そんなことを考えていると、いきなりわたしの体が宙に浮いて健人先生の肩にのせられた。








! ! ! !











『ちょっと………先生、 何するの……? 降ろして』











『…遥香ちゃんが可愛い顔してボーッとしているからだろ。それに歩くのやっぱり辛そうだし』









もう、可愛いなんて言わないでよ。











先生にそう言われると心臓が本当にもたないよ。












体が熱くなっていることが自分でもよくわかる。












……恥ずかしい













そう思いながらもすごく嬉しかっので、そのまま先生の肩にのることにした。














『… ありがとう』










 

『ああ、 そのまま楽にしていていいからな』















そう言ってわたしが落ちないようにしっかりと支えてくれた。












幸せ









 
























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