病院は大嫌いでも、先生は『大好き』
『………………………………………………………………』
『……………………………やっぱり結果悪くなっていたの?』
泣きそうな顔をして聞いてくる。
『…………そうなんだよ。
でも、安静にしていれば大丈夫だからしばらくは入院してほしい。』
『………………………うん』
遥香ちゃんは泣くのを我慢していたけど、こらえられなくて大きな目に涙がたまっていくのがわかる。
…………遥香ちゃん
……辛いよな
でも、一人で抱え込まないでほしい
何があっても俺が支えるから。
そう思って遥香ちゃんを抱きしめる
ーギュッ
遥香ちゃんが患者だということも忘れて
どうにかして安心させたいと思って……………
『……一人で抱え込むなよ 』
そう耳元でささやくと、遥香ちゃんの目から一気に溜まっていた涙があふれでてくる。
……遥香ちゃんを守りたい。
その感情がどんどん強くなりコントロールできなくなる。
俺、遥香ちゃんのことをただの患者としてみれていない。
やっぱり俺…………………