病院は大嫌いでも、先生は『大好き』
『やだ、絶対手なんか出さない!!』
ベッドに潜る。
『だめ、少し頑張るよ
早くベッドから出て』
そう言ってかけ布団を剥がして、私を膝の上にのせてくる
『点滴が嫌いなのは知っているけど頑張らないとよくならないよ。 』
『…よくなるからしない』
『いつもよくならなくてこじらせるでしょ
怖いなら目隠しをするから』
そう言って片手を私の目に当てる。
健人先生手で少しは安心できたけど、やっぱり怖すぎて涙が出てくる。
『じゃあ、刺すよ 』
『やだっ グスッ グスッ 』
そう言ったけど、針を刺された。
『痛いー!! やめて!!』
『はい、終わり
もう、大丈夫だよ
頑張ったね』