先生は救世主




「それだったら目立つだろ。
俺が、新しいシャツ、買ってくる。」


「いいよ、そんな。

まだ仕事もあるんでしょ?
仕事は早く終わらせないと、
慶助さん、帰れなくなっちゃうよ。」


「仕事は家ですればいいから。
シャツ、買ってくる。待ってて。」


「……わかった。」


有無を言わせぬ声で言われ、あたしは素直にうなずいた。



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