先生は救世主




「うつむくの禁止。
可愛い顔が見られないから。

ほら、顔あげて。」


慶助さんの手が、あたしの両頬に当てられ、顔をあげさせられる。

目の前には、どアップの慶助さんの顔がある。

……なにこれ、緊張する。


あたしがドキドキしていると、顔が近づいてきて、おでこに柔らかい感触があった。


「無理しすぎない程度で、頑張れ。」


「うん、ありがとう。」



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