先生は救世主




「ちっ。覚えてろ。
絶対仕返ししてやる。」


そう言って、逃げ出そうとする男の腕を、先生は掴む。


「そりゃ俺は、ずっと覚えてるよ?
でもいいの?次会ったときは、殺しそうだけど。」


「……おまっ……まさか。」


龍と呼ばれた男は、先生の顔を見て、驚いたように目を見開く。


「桜庭慶助……?」


「君は今の……かな?」


「はいっ。
今日は大変失礼いたしました。ではっ。」



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