先生は救世主




明梨嗄は気づいてないと思うけど、
というか、バレないようにしてるけど、
俺は明梨嗄のことが好きだ。

一目惚れだった。
そこから、だんだんと明梨嗄の魅力に惹かれていった。

でも、この気持ちは伝えないつもり。
兄貴は多分、明梨嗄のことが好きで、明梨嗄も兄貴が好きだと思うから。

俺が入る隙間なんてない。
そして、兄貴の幸せは壊したくない。

今まで、兄貴とはいろいろとあった。
でも、毎回兄貴が俺の意見を尊重してくれていた。
そのおかげで、今の幸せがある。

だから、今回は俺が兄貴の幸せを見届ける番。

……と、思っているんだけど……。



< 62 / 380 >

この作品をシェア

pagetop