先生は救世主




それからは早かった。
役所に行って婚姻届を出し、そして今は、あたしの家。


「今日から、僕と住みましょう。
もう“夫婦”なんですから。」


「……はい。」


「では、必要な荷物だけまとめてください。」


「わかりました。」


「あ、服とかなら、僕が買います。
だから、お気に入りのものだけ入れるのでも、構いませんよ。」


「いえ、そんなことは……。」



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