アフター7の婚約者サマ!?
なんて見惚れていると、スクリーンが切り替わり、私達がこの一ヶ月、話に話し合った企画が現れた。
今までの月刊誌のイメージをガラッと変えるこの企画は、正直、お偉いさん達に認めてもらえるか不安だった。
それはグループ内の誰もが感じていることなのに……
みんなの視線を一身に浴びながら、説明する八王子さんの姿は凛としていて、この企画の良さを何倍にもしてくれるように見えた。
「以上で説明を終わります」
八王子さんがマイクを置く前に、パチパチと大きな拍手が沸き起こる。
「八王子くん!面白い企画じゃないか。ぜひ実現してくれ!」
「私も賛成です。プレゼンも含め、実に素晴らしい内容だったよ!」
普段は眉間にシワだらけ、そんな気難しい役員の方々が、目を輝かせている。
満場一致で、企画は実現されることとなり、会議はお開きとなった。