アフター7の婚約者サマ!?


「わかったなら行くぞ。せっかく企画が通ったんだ。今日はやることだらけだ」


そう言って、早足で歩き出す八王子さん。

その背中を見つめ、私の心はキュンと音を立てた。

仕事を始めて約一年半、こうやって仕事や会話の中で困る場面に遭遇することは少なくなかった。


そんなとき、八王子さん何も言わなくても、いつだって私を気遣ってくれる

外見もだけど、八王子さんのそういう優しい性格が好きなんだ。


だから今、この瞬間も。

貴方を好きになった………


日々、強くなっていく想い。

八王子さんが私が恋い慕っていることに気づいてくれる日は来るのだろうか。


いや。気づかれちゃだめ、この距離を失いたくない。

二律背反する気持ちを抱えて、八王子さんの後ろを歩く。


たとえこの気持ちを伝えられなくても……。


大好きです、八王子さん。

入社してからずっと……。


それは、秘密の恋………

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