幼なじみ以上恋人未満【完】
ドキドキの勉強会
勉強会はほぼ毎日うちで行われていたんだけど、なぜかこの日は“うちにこい”と、優斗からラインがきた。
私は優斗の家で二人っきりになれることが嬉しくて嬉しくて…顔がニヤケてやばかった。
こんな顔してたら優斗にまたなんて言われるか…
優斗の家は隣町にある立派なマンションで、子供の頃たまに遊びに行っていた。
ここ数年は行く機会もなかったから久しぶりすぎて、変に緊張してしまう。
子供の頃とはちがうから…。
優斗の部屋に入ると思うと、ドキドキが鳴りやまなかった。
玄関のインターフォンを押すと、優斗がドアを開けてくれた。
「時間ピッタリだな」
今日は学校が休みで、上下グレーのスウェットを着ている優斗は新鮮な感じがした。
最近はいつも制服だったし…
普段家ではこんな格好してるんだ。