幼なじみ以上恋人未満【完】
諦めきれないオモイ
“俺の女だから”
優斗が言ってくれた言葉が頭から離れなくて。
あの男たちを追い払うために言ってくれたことだとしても、嬉しくなっちゃったんだ。
ごめんね美緒…
私って最低な友達だよね…
『って、聞いてる?』
「ごめんっ!なんだって??」
優斗に送ってもらった日の夜、美緒から電話がかかってきた。
美緒の声はいつもより明るくて、嬉しいことがあったんだってすぐにわかる。
『だから…さっきね、優斗先輩がうちの近くにきてさ…』
優斗の名前が出る度にどきっとしちゃう癖直さないとな…
これじゃあ、いつ美緒にバレるか…
「ゆ、優斗が?」
『うん、急に抱きしめられて~!結構長くぎゅーってされてドキドキとまらなくてさーっ』
「そうなんだ…」