幼なじみ以上恋人未満【完】
そう、私は今日気合を入れて慣れないメイクをしてきた。
何度もやり直したので、メイクだけで一時間ほどかかってしまった。
北川K子にはなれないけど、少しでも大人っぽくなりたくて…
優斗に恋愛対象内に見てほしくて頑張った。
「うん…少しメイクした」
すると、優斗は冷めた目つきに変わった。
「そんな暇あんなら勉強しろよな」
「え!?」
「お前はまだガキなんだから、そんなシャレたことしてんじゃねーよ」
「なっ…!」
ガキって…2つしか違わないのに…ひどくない!?
優斗のために頑張ったのに…
言われたことがショックで、悲しかった。
でも優斗は何事もなかったかのように、普通に勉強を教えてきた。