幼なじみ以上恋人未満【完】
優斗にとって私はただの友達の妹なんだよね。
年下なんて興味なさそうだし、私の事なんとも思ってないんだろうな。
わかってはいたことだけど、やっぱり悲しい。
「……で、わかんねぇとこある?」
優斗はちゃんと教えてくれていたのに、私はさっきのことがショックで、半分しか聞いていなかった。
「うん…ほとんどわかんない」
こんなこと言ったらまた怒られるのかな。
呆れるかもな…
「マジかよ。どこがどうわかんねぇのか言ってみ?」
意外…
優斗は怒らなかった。
さっきと同じところを、今度はもっと詳しく説明してくれている。
こんなに真剣に教えてくれてるのに…私なにやってるんだろう。