幼なじみ以上恋人未満【完】
「そうですっ」
「ああ…そうなの。久しぶりね」
優斗のお母さんはニコリともせず、私をじろじろと見てドアを閉めた。
すごい冷たい目つきだった…
あんな人だったっけ?
機嫌が悪かっただけ?それとも…私なにかしたのかな…
色々考えたけど思い浮かばない。
私の笑顔は引きつっていたのかもしれない。
「気にしなくていいから。最近あの人いつもああだし」
「え!?なんかあったの?」
「しんねぇー」
そう言って優斗はゴロンと床に横たわった。
優斗のお母さんは飲み屋で働いてるらしい。
だから夜は優斗が一人で家にいることが多いみたい。
「あのさ…優斗って夜ご飯一人で食べてるんでしょ?寂しくないの?」