幼なじみ以上恋人未満【完】




「そうですっ」




「ああ…そうなの。久しぶりね」





優斗のお母さんはニコリともせず、私をじろじろと見てドアを閉めた。



すごい冷たい目つきだった…



あんな人だったっけ?



機嫌が悪かっただけ?それとも…私なにかしたのかな…



色々考えたけど思い浮かばない。




私の笑顔は引きつっていたのかもしれない。




「気にしなくていいから。最近あの人いつもああだし」




「え!?なんかあったの?」




「しんねぇー」




そう言って優斗はゴロンと床に横たわった。




優斗のお母さんは飲み屋で働いてるらしい。




だから夜は優斗が一人で家にいることが多いみたい。





「あのさ…優斗って夜ご飯一人で食べてるんでしょ?寂しくないの?」





< 16 / 240 >

この作品をシェア

pagetop