幼なじみ以上恋人未満【完】
ついに…!
唯side―――
シーランドで、優斗と彩が先に帰ったと聞いてすごくショックだった。
やっぱり2人っきりが良かったんだろうな。
ガッカリしていた私に、渉君は楽しませてくれようとしていたけど、全然気分が乗らなかった。
今頃2人は何してるんだろう、またキスしてるのかな…
なんて、変な事ばっか想像してしまっていた。
その日の夜、美緒から電話があった。
また優斗とのノロケ話かなって思ったら、ちょっと電話に出るのをためらったけど。
逃げてちゃだめだ。
私もちゃんと自分の気持ちを美緒に話すって決めたんだから。
電話に出ると、今から会えないかと言われた。
美緒の声がやけに落ち着いてて、少し怖かった。
明日学校で会えるのに、わざわざ夜に呼び出すなんて…
なにかあったのかな。