幼なじみ以上恋人未満【完】
「え!?」
「こーやって簡単に男の家に上がんなよ?高校は色んな人種の集まりだからな」
「私…軽い女じゃないもん…」
優斗の香水…?なのかな、ふわっとたまに香る匂いがいい香りすぎてドキドキする。
すると私の両肩を掴んでいた優斗の手の力が、ふっと弱まった。
「だよな…お前はそういう奴じゃねーもんな」
半笑いで優斗は私から離れた。
な、なんだったんだろう今のは…。
心臓がバクバクうるさい。
「あのさー…唯が受験受かったら、どっかいく?」
「え!?」
「祝ってやるよ」
「ま、マジで!?お祝いしてくれるの!?」
「ん。行きたいとことか決めとけよ」
テンション急上昇。
そんな事を言ってくれるとは思わなかった。
そんなご褒美があるのなら、何が何でも受かるしかない!!!
この日から猛勉強の日々が始まった。