幼なじみ以上恋人未満【完】
やっぱり、家族には認めてもらいたいもん…
お兄ちゃんだってずっと優斗と仲良かったんだから、わかってくれるはず。
ママが夕飯の後に私の部屋にやってきた。
「唯~??優斗君とどうなったのぉ?」
全て見透かしたような、にやけた顔をしている。
「ママ…私の気持ちわかってたの?」
「うん、なんとなくねぇー!唯わかりやすからっ」
「…ママに言われたくない」
「それで?その顔は…うまくいったんでしょ?」
私が頷くと、ママは「やったー!!」と言いながら抱きついてきた。
この人はいつまでも若い心を持ってるというか…
でも友達みたいになんでもママには言えちゃうんだよね。
「良かったね…唯」
ママの目は少し涙ぐんでいるようにも見える。
「うん…私もまだ信じられないけど…」