幼なじみ以上恋人未満【完】
「パ、パパ…」
「朝からうるせーな」
パパは耳を塞ぎながら歯ブラシを取った。
「ご、ごめん…お兄ちゃんかと」
パパとお兄ちゃん、そっくりだからな…
いつも仕事の時は髪セットしてるけど、普段セットしていないときは本当にお兄ちゃんみたい。
「なんだよ?」
「う、ううん」
「つーか…優斗と付き合ってんだって?」
「え!!」
ママ、さっそく言ったんだ…早いな。
「うん…昨日から」
反対されそうな気がしてたけど、パパは顔色を変えなかった。
「あいつなら…お前の事大事にしてくれるはずだからな」
「うん…」
「また今度うちに来いって言っとけよ」
「わかった」
良かった…
全然ウエルカムな感じじゃん!
私はほっと胸をなでおろした。