幼なじみ以上恋人未満【完】
「そんな風に思ったの、唯だけだから」
優斗は少し照れながらつぶやいた。
なんだかそれがすごく愛おしくなって私は優斗の腕にくっついた。
「なんだよ急に…」
「なんか嬉しくて」
こうやって隣にいれるのがまだ信じられない。
今がすごい幸せすぎて怖くなる。
「唯さ、今日バイトねーよな?」
「うん、休みだけど…」
「おし。じゃあ街いかねー?」
「街?」
「そ。デート」
「でっ…」
思わず大きな声で言いそうになった。
デート…
優斗と夢の…放課後デート!?
嬉しすぎて飛び跳ねてしまいそう。
「ふっ。お前顔ゆるみすぎ。勉強はしっかりやれよ」
ポンと頭を撫でて3年生の生徒玄関の方へと行ってしまった。
そんなにゆるんでた!?
私ってば…一体どんな顔してたのよっ
顔を両手でパンパンと叩いてると、後ろから声を掛けられた。