幼なじみ以上恋人未満【完】
「ゆーいーっ!」
「ゎわっ!!」
驚いて振り返ると、そこにはにやけた顔の美緒がいた。
「うまくいったんだねー?付き合うことになったの?」
「あ…う、うん…」
報告しようとは思ってたけど、いざ美緒が目の前にくると言いづらくなってしまう。
「ちょっとーその気まずそうな顔やめてくれる??惨めになるじゃーん!私はもうすっかり吹っ切れたんだし平気だよ??」
「…うん」
私の顔を見て、はぁーっとため息をついた。
「私ね、先輩が唯の事スキだってずっと知ってたんだ。だから今回2人がうまくいくってことはわかってたの」
「えっそうなの!?」
「うん。黙っててごめんね?だからさ、私は唯だから先輩の事諦められたんだよ。2人がうまくいってくれて、今はすごく嬉しいんだ」