幼なじみ以上恋人未満【完】



そう、優斗はお兄ちゃんの友達で、数か月前から高校受験間近の私に勉強を教えてくれている。



頭のいい優斗は教え方もうまいんだけど…



私は飲みこみが悪いし、優斗の事ばっかり見ちゃってて上の空。




なので、さっきから怒られてばかりだ。






だって…優斗が側にいると思うとドキドキして勉強に身が入らないんだもん…




2人は私の気持ちを知らないから、ただのできそこないのアホだと思っている。




「つーかさ、兄貴なんだからお前がこいつの面倒みろよ。学年トップだろ?」




「やだよ。俺そんな暇ないし。今日はたまたま暇だったから様子見に来たけど」





お兄ちゃんは気だるそうに横にゴロンと横たわった。





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