幼なじみ以上恋人未満【完】
待ち合わせ場所に5分前に着くと、すでにもうそこには優斗がいた。
スラリと背が高くて、ファッションセンスもある優斗は、いつも周りの人たちが振り返るほどで…
今日も男性ファッション誌から飛び出してきたようなスタイルで、とてもキラキラしている。
私の姿に気づくと、フッと笑われた。
「お前今日ずいぶん気合い入ってんね?」
見透かされた事を言われて恥ずかしくなる。
「そ、そう!?」
「唯ってデートしたことないんだろ?教えてやるよ」
そう言った瞬間、突然私の手首をぐいっと掴んだ。
「ひゃっ!?」
「こんくらいでそんな変な声出すなよな」
苦笑いの優斗だったけど、私のドキドキは鳴りやまなくて…
握られているところが熱くなっていく。
こんなんじゃ一日身が持たないかも。