幼なじみ以上恋人未満【完】
初めてのプリクラなのに、私の顔散々なんですけど…
「もうっ笑わないでよ!」
「わ、わりぃ…」
笑いすぎて涙を拭いている。
確かにものすごくぶっさいくに撮られてるけど…
いくら最近のプリクラは盛れるといっても、これはやばいかも。
出来上がりが恐ろしい。
最後の撮影になったとき、優斗が私の肩を抱き寄せた。
「最後くらい真面目に撮ろーぜ」
「う、うんっ…」
急にくっつかれて、ドキドキが増していく。
指輪を見せるように、手をカメラの方に向けた瞬間、頬にキスされた。
「なっ…」
カシャッ…
優斗は平然とした顔をしている。
「び、びっくりしたぁー!」
「驚きすぎ。慣れろよ」
「慣れるわけないじゃんっ」
優斗って大胆…こんなことする人だとは思わなかった。