幼なじみ以上恋人未満【完】
ど、どうしよう…
優斗のお母さんめちゃくちゃ怒ってる。
優斗はだんまり決め込んでるし…
「あの…突然お邪魔してすみません、私昨日から優斗とお付き合いさせていただいて…」
「あなたに聞いてないわ」
うっ。
ギロリと睨まれて体が固まった。
まるでメデューサのよう…。
昔から優斗のお母さんって綺麗だけどどこか冷たくてキツイなってイメージがあった。
だから優斗の家に遊びに行くとき、いつも緊張してたっけ。
「ねぇ優斗、なんで何も言わないの!?」
優斗のお母さんは優斗に詰め寄り、腕を掴んだけど思いっきり跳ね除けられた。
「あんたに話すことはなにもねーよ。てかさ、もう干渉しないでくれる?俺は俺の人生を歩むから。家も出て行く予定だったし。あんたは好きな男と一緒に暮らせよ」