幼なじみ以上恋人未満【完】
「昔からプライドの高い女だった。俺の父親ってのが夜の仕事してたらしくて。それも気に食わなかったんだろうな。俺にはでかい会社入れってうるせーし。俺はあんたの人形じゃねーよって思った。それにガキの頃、家に帰れば毎回違う男がいて。俺といれる時間はほんの少しなのに。俺って必要なんだろうか、何のために生きてんだろうかっていっつも考えててさ」
優斗は寂しかったんだ…
口ではひどいこと言ってたけど、やっぱりお母さんに必要とされたかったんだよね…?
「金ができたら絶対家を出てやるって思ってた。やっと今その時がきたのに…ここで倒れるか?」
フッと一瞬口に笑みを浮かべたけど、どこか悲しそうに笑っているのに気付いた。
「優斗…お母さんは優斗のことちゃんと思ってるよ」
「どうだか」