幼なじみ以上恋人未満【完】
「ただの過労ですので安心してください。3日間ほど入院になりますので必要な物を持ってきていただきたいのですが…」
それを聞いて一気にホッとした。
良かった。
でも倒れるくらい疲れがたまっていたって…
仕事大変だったんじゃないのかな。
隣で優斗が看護師さんと話をしていたけど、さっきよりも安心した顔をしている。
なんだかんだ言ったって、やっぱり親だもんね。
「今眠っていますし、面会時間過ぎているので明日以降にまた来ていただけますか?」
「わかりました。よろしくお願いします」
優斗が頭を下げたので私も合わせて頭を下げた。
無言のまま病院の外に出ると、優斗は私の手を握った。
「唯がいてくれて助かった」
「優斗?」
「正直焦ってたかも。母親なんてどうでもいいって思ってたはずなのにな」
ハハっと笑った優斗はどこか寂しそうで。