幼なじみ以上恋人未満【完】


「さっき唯に言ってた事…もう一回親父に言ったらいーんじゃねーの?」


「え…雅人に…?」


「俺、親父の居場所知ってんだよね」



「どうして!?会ったの!?」


「いや、この前偶然街で見かけて。ついてったら近くのバーで働いてるっぽくてさ」


優斗のお母さんは動揺しているようだった。


離婚してからはお互いの居場所も伝えてなかったのかな。


私もびっくりした。


前に県外に住んでいるって聞いてたから。


まさかこんなに近くにいたなんて。


「会う資格なんてないし…それにもう遅いわ」


「そんなことねーと思うけど。あっちはどうだかわかんねぇけど、気持ち伝えないままよりいいんじゃねーの?」



「わ、私もそう思います!!」


つい口をはさんでしまうのが私の悪い癖…


でも優斗のお母さん悩んでるみたいだし。






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