幼なじみ以上恋人未満【完】
2人が同時に私を見つめた。
「遅いってことはないと思います!!今まで伝えられたなかった思いをこうやって優斗にも伝えられたんだから…きっとお父さんもわかってくれるはずっ…」
優斗のお母さんは最初しばらく私を見つめていた。
うう…視線が痛い。
変な子って思われてたらやだな…ただでさえ嫌われてるのに。
「ホント…似てるわね」
クスクスと笑っている。
「え?あの…」
「あなたのお母さん。あなたにそっくりなのよ」
「そ、そうなんですか?よく言われますけど…」
「離婚するときも言われたわ“今からだって遅くないからもう一度話し合って”って。まさか同じような事を言われるとはね…」
ふふふと笑っているけど、私はどう反応していいのかわからず。
お母さんは窓の方を見てはぁーっとため息をついた。
「かなり遠回りしたけど…恥じを捨てて話してみようかしら」